ミツハシです。
今日は、「福祉教育・ボランティア学習地域推進事業」の1年目の大豊町で、町内のボランティアさん向けに、福祉教育・ボランティア学習のセミナーを行いました。
講師は、大阪ボランティア協会次長 名賀亨さん。
ナガトオルさん。確かに、名が通っている。
福祉教育・ボランティア学習を専門に、大学の講師もつとめられている方です。
前にも書きましたが、現在の若者の問題(ニート・フリーター、ひきこもり、生きる目的意識の欠如など)の根底には、コミュニケーション能力の欠如が大きいと、多くの学者が唱えています。最近話題の、「下流社会」(光文社新書)にもそのようなことが視点を変えて何度も書かれています。
この、コミュニケーション能力の向上は、学校教育だけで対応できるものではありません。
そこで地域住民が主体となって、子どもたちと一緒に楽しみながら、学びあうような取り組みが効果的になってきます。
その準備段階として、次の大豊町を担う子どもたちに、どんなことを伝えていきたいか?というワークショップをやりました。
参加者の中には、「久しく子どもを見ていない」と言う人や、
「うちの集落にはここ10年ほど子どもがおらん」と言う人など、高齢化率約50%の現実を実感しました。
そういった方からは、地域の課題がたくさん出てきて、子どもたちに今地域で何が起きているのか知ってもらい、自分たちでできることを考えて欲しい、といったボランティア学習の視点で話が進みました。
そのほかの方からは、「思いやり・やさしさ」、「家族のつながりの大切さ」、「助け合って生きていること」、など人と人のつながりに関する言葉が多く出ていました。
今回のワークショップを通して、住民発の「子どもに伝えたいこと」が明確化されたと思います。
このワークを出発点として、今日でた事柄を伝えていくための具体的な取り組みを、町社協と住民の方々と一緒になって作っていきたいと思います。
大豊町に、福祉教育・ボランティア学習の種を植えました。
水をやって肥料をやるのは、住民の思いをつないで形にする社協のコーディネーター。
これから、大豊町社協と一緒になってがんばらなきゃ!