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伝えるチカラ
ミツハシです。

当センターは、NPO高知市民会議と高知県経営者協会と一緒に「勤労者マルチライフ支援事業」という事業を実施しています。

この事業は、働いている人に、仕事と家庭の往復の人生だけでなく、新しい体験をしてもらって人生を豊かにしていこう、という趣旨のもとに、主に働いている人に対して、ボランティア活動を啓発している事業です。

今日は、この事業の一環の、「ワンモアライフ勤労者ボランティア賞」の選考会がありました。
僕は今回、個人賞の応募者7名を選考委員さんに説明する仕事をしました。

ところで、センターの仕事は、このように人前で話をすることが実に多くあります。学校の福祉教育の講師、NPO基礎講座の講師、他団体が主催するボランティア講座等の講師、会議の進行、その他半田さんは大学の講演や県外の支援組織の研修の講師として色々なところで話をしています。

そういうわけで、実はかなり「伝えるチカラ」が必要な仕事なわけです。

「伝える」ということ、なかなか難しものです。下に3つほど例を挙げてみます。

1つめ
「NPOとは・・・民間の非営利活動を行っている組織である」
「NPOとは・・・いい事をかってにやってる団体」

下の方が分かりやすいですよね?そして、どちらが情報量が多いかわかりますか?
情報量が多いのも実は下の方なのです!

まず、「民間の非営利活動」はいいこと で言い表せます。「いいこと」の持つ意味は、当然儲けを目的としていない事が含まれますからね。そして、「かってに」がつくことによって、民間であるという意味を理解できます。行政は「かってに」しませんからね。
さらに、「かってに」という言葉は活動者の主体性をはっきりと表しています!この主体性こそNPOのもつもっとも大きな魅力ですよね。

このように、実は短くて分かりやすい言葉の方が情報量を多くもっていることもたくさんあります。それに、印象に残りやすいですよね、この言葉。

2つめ
「1分の自己紹介と5分の自己紹介、どちらが自分のことを的確に相手に伝えることができると思いますか?」

これは、当然1分です。
結婚式で乾杯の挨拶がやたら長くて、何が言いたいんだかさっぱりわからなかった、なんてことは多いのではないでしょうか?
まず、5分も聞き手の集中力が持続しない。そして、5分もあれば、聞き手が知りたい以上の余計な事を話すことになり、飽きてきて全体がぼやけてしまいます。

3つめ
「高知県は人口に対する美容室の件数が日本一である」
「高知県は人口に対する美容室の件数が日本一である。なんと、高知県内の美容室の件数は信号機の数よりも多い」(事実です)

下の方がより強く相手に印象づけることができますよね? 
こうやって具体的な例を出すことによって、より強く伝わります。この場合、例示で話が長くなっちゃいますが、聞き手の興味をぐっとひきつけることができ、記憶に残すことができます。

当センターの場合、伝える相手は一般の方の場合がほとんどです。しかも、伝える内容はかなり難しい事だったりする。難しいことを難しく伝えることは案外簡単。ただ、それなら僕の存在価値はないと思います。本に書いてある難しいことを、一般の方の心に残るように意訳したり付け足したり、この作業こそが「伝える」ことだと思います。

まぁ、こんな感じで、分かりやすく伝えるために、色々と考えているわけです。
「鯱(シャチホコ)」なりに頑張っているのですよ。

短い文章の方が印象に残るなんていいながら、なんて長い文だと、憤りを感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、どうか広い心でお許しください。

読了ありがとうございました(^-^)vv
by kvnc | 2005-12-12 18:00 | ミツハシ
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